ロバート・プラント、最近の心境を語る (3/7)

24 August 2015  |  Tags: Robert Plant

「Uncut」誌サイトの2014年9月、「Lullaby and... the Ceaseless Roar」リリースに合わせた記事より。ただ、旅の話とかが主で、音楽の話はあまり出てこないので、念のため。

→ Uncut | All the Old Gods Are Long Gone. But Still... - An Interview with Robert Plant


モロッコへの1971年の旅について:

  • モロッコのサハラ地帯にいると、時々すごく落ち着かなくなる。うっとりする。「Achilles Last Stand」の歌詞で「Into the sun, the south, the north, at last the birds have flown, the shackles of commitment fell in pieces on the ground」ってのは、まさにこの砂漠のことだ。

  • サハラじゃ1970年代、ゲリラ活動が過激になってた。俺は女房のモーリーンを帰して、入れ違いにペイジと合流した。そして、南に向かって、タンタン (モロッコ南部の街) を過ぎたところにある塩の平原 (湖が干上がって塩が堆積した平野) にたどり着いた。あたり一面、フラミンゴの大群だ。恐ろしく荒れ果てていながら、美しい。そこで一晩を過ごすことにした。

  • プリムス (アウトドア用の小さな携帯コンロ) に火を点けてオムレツとかを作ろうとしたら、真っ暗闇の中でそこだけ明るくなった。とたんに、そこら中から虫が飛んで集まってきた。そうしたら、人を笑わせるのが仕事のモロッコ人が言った。「マウンテン・ライオンも来るぞ」。びっくりして、ゲルミム (モロッコ南部の街) だったかな、そこまで車で取って返した。街には軍が駐留してて、ずらっと並んだマシンガンの間をぬってかないといけなかったよ。

  • 泊まったホテルじゃ、女房に電話しようとしたら、3日前までに予約してもらわないと、なんて言われるし。朝おきたら、裏でラクダの市場をやってる。窓を開けたら、「The Hangman's Beautiful Daughter」が聞こえてきたんだけど、チーチ&チョンじゃないか。それでジミーに、「参ったな。どっかビールでも飲みに行こう」。俺たちはタンジール (モロッコ北部でジブラルタル海峡に面した街) からアルヘシラス (ジブラルタル海峡のスペイン側の街) に船で渡って、トレモリノス (スペイン南部、アルヘシラスから100kmちょいの街) まで行って、そこのディスコで「Red Barrel」にありついたってわけだ。


プラントの旅行談、冒険譚は、控えめなユーモアはいいが、どうも大げさなホラ話っぽく聞こえる、って記者も言ってる (笑)。年とったせいかね。

「Red Barrel」については、なぜかスティーブ・ハケットが、ザ・ヤードバーズのメンバーはそればかり飲んでる、って証言してる。

次回はBron-Yr-Aurの話。

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