グリン・ジョンズ、ザ・クラッシュ「Combat Rock」を語る (代表作を語る (8/9))

09 July 2016  |  Tags: Glyn Johns, The Clash

「Uncut」誌の2011年12月の記事がウェブに2014年2月に掲載されたもの。1960年代から活躍してるエンジニア/プロデューサーのグリン・ジョンズが、自分の係わった代表的なアルバムについて語っている。そうそうたるラインナップだ。

→ Uncut | Glyn Johns - Album by Album


ザ・クラッシュ「Combat Rock」(1982)

  • ジョー・ストラマーほど、一緒に仕事してて楽しい奴はいないな。愛すべき奴で、しかも、信じられないほど才能にあふれてる。彼とミック・ジョーンズでニューヨークのスタジオに2週間こもって、ミックスダウンしようとしてたのが、ちっとも出来てこなかったんだ。それで、マフ・ウィンウッド (A&Rレコードのトップ。スティーヴ・ウィンウッドの兄) が、俺に頼んできた。パンクなんか少しも興味なかったけど、彼らの技術、発想、ユーモア、歌詞の良さには圧倒された。

  • だが、現場はめちゃくちゃの極致だった。朝10時にジョーと楽しく仕事を始めて、気合い入れて、あれこれ片付けていく。まるでビルマのジャングルをナタで切り開いていくみたいな作業だった。すると、夕方7時にミックがやってきて、その日にやったことを聴かせると、むっつりした顔で、ことごとくけなし始めるんだ。「悪かったな。だが、これで出来上がりだ。君は朝10時に来るはずたっただろ」。そう言ったら、彼は怒り狂って出て行った。

  • 翌朝は2人で大喧嘩してた。そこに私が入って行って、ジョーと2人で仕上げた。彼はすごく協力的だったが、なんだか悲しかったよ。あのアルバムには古典として残るような演奏が入ってるが、誰がミックスしようと、そうなったんじゃないかな。


« 始め続く ›



最近の記事

人気の記事