トニー・レヴィン、新生キング・クリムゾンを語る (1/11)
キング・クリムゾンのモントリオール公演に先立って、「Montreal Gazette」紙に載った2015年9月の記事より、二部構成になっている前半。なお、後半のギャヴィン・ハリスンは、2015/12/15 から紹介した。
→ Montreal Gazette | King Crimson's Tony Levin and Gavin Harrison: the Complete Conversation
キング・クリムゾンで、今の心境はどうですか。
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そうだな。8月に山ほどリハーサルして、9月にはヨーロッパで素晴らしいツアーをした。新しい公演は、とっても良いよ。去年とは曲目が少し違う。新しい曲もあるし、以前の曲も新しく増やした。ただ、モントリオールでどれをやるかは言えない。まだ決めてないからね。ツアーを始めるぎりぎりまで決めないんだ。
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バンドは盛り上がってるね。すごく上手くいってる。ドラマー3人ってのは、やっぱり驚きだ。3人で頑張って、ぐちゃぐちゃになったり曲をダメにしたりすることなしに、色んな組合せを見つけ出してる。ロバート・フリップの目論見の通り、曲の深みが全然違う。
全員でのリハーサルで、最初からそういうふうに上手くいきましたか。
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いったよ。だが、それはリハーサルが私が参加する前から実は始まってたからだ。3人のドラマーでリハーサルを重ねてきてた。キング・クリムゾンの念入りさの現れだろうね。彼らの内の2人はアメリカ人で、イギリスに飛んできて1週間のリハーサル、また飛んできては2週間、それを自腹でやってきてた。だから、バンド全員が初めて集まった時に、もうすでに出来上がってたわけだ。
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彼らは、演奏することになりそうな曲のテープに合わせて練習してた。曲ごとじゃなくて曲のパートごとに、色んな組合せでどう演奏するか、練習してたんだ。組合せは沢山あったが、どれも破綻なくクリエイティブだった。ドラマーが3人もいたらこうするだろうって誰もが思うこと、つまり、3人で同じリズムを叩くことも、全くなかった。
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