トニー・レヴィン、新生キング・クリムゾンを語る (7/11)
キング・クリムゾンのモントリオール公演に先立って、「Montreal Gazette」紙に載った2015年9月の記事より、二部構成になっている前半。なお、後半のギャヴィン・ハリスンは、2015/12/15 から紹介した。
→ Montreal Gazette | King Crimson's Tony Levin and Gavin Harrison: the Complete Conversation
今回の再結成にエイドリアン・ブリューが入ってないのも驚いたでしょうか。嬉しくない質問かも知れませんが。
- まさにそうなんだ。本当に心底驚いた。..... うまい言葉が見つからないな。今のバンドで幸せだし、自分の居場所だし、バンドとしてあるべき姿だし、けれども、エイドリアンがいないのは本当にすごく寂しい。エイドリアンと演奏するのが大好きだったんで、とてつもないショックだった。この言葉が合ってるな。そう、ショックだった。
ロバートは彼にただ、新しいラインナップにはそぐわない、ってだけ言ったそうですが。
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うーん。ロバートが何て言ったのかは知らないけど、これは言える。クリムゾンについて、クリムゾンのありかたや全体像や何がよくて何がよくないかについて、ロバートが言うことは全てロバート自身の考えだ。私は彼をギタリストとしてもバンドのリーダーとしても心から尊敬しているが、それだけじゃなく、彼自身がキング・クリムゾンの本質なんだと思ってる。だから、彼がキング・クリムゾンについて言うことに疑問を感じることもない (笑)。それは彼が彼自身について言ってることなんだから。
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別の可能性だってあったかも知れない。私だったら、1990年代にスティック奏者を2人も入れるなんてありえないだろう。1980年代にこんな素晴らしいバンドに入るなんて考えもしないだろう。ダブルトリオなんて発想は全く出てこないだろう。ドラマー3人なんて思いもよらないだろう。ロバートは本当にずば抜けてる。彼が私とは違う考えかたをする人で、神に感謝してる (笑)。
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