ドニー・マッカスリン、デイヴィッド・ボウイ「★」を語る (3/10)
デイヴィッド・ボウイの最後のアルバムでバックを務めたドニー・マッカスリンが、アルバム作りについて語っている。2015年10月31日のインタビューだそうで、「Uncut」誌2016年1月号に掲載されたもの。
→ Uncut | David Bowie: the Making of ★
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私たちは日に2曲ずつ、最後の日は1曲だけだったかな、レコーディングしていった。トニーもデイヴィッドも「こんなに速いなんて、すごく良い仕事してくれてるよ」って言ってくれたのを憶えてる。デイヴィッドはその日にやったのを全て持ち帰って、夜ずっと真剣に聴いて、どうしたらいいか考えてた。彼のそういうディテールへのこだわりには、目を開かせられた。
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その週の終わりにはずいぶん勢いがついてきて、デイヴィッドは「じゃ、元に戻って、この曲とこの曲をもう一度やってみようか」とか言い出した。私たちはセッションの途中で、彼の誕生日を祝ってすごく高級な寿司を食べに出たりもしたよ。
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たいていの日は、デイヴィッドが来ると、前日にやったのを聴き返して、彼が「こんなふうにやってみよう」とか「この曲をやってみよう」とか言うんだ。そして、ちょっとリハーサルしたらもう本番で、テープを回す。だいたい最初の2〜3テイクで、彼が「よし、出来上がりだ」ってなる。ボーカルをやり直したり、ティムやマークが手直ししたりすることもあるけど。それから、そのベーシック・トラックに私がサックスを加えるんだ。
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デイヴィッドは私たちに「君たちはどう思う?」って聞く。すごく民主的で、必ず私たちに意見を求めてきて、何でも受け入れてくれる。私が何かソロをやって「どうですか?」って聞くと、彼は常に超ポジティブで、返ってくる答えがまたいつも格好いいんだ。つまり、「4小節めはB♭じゃなくてBでいこう」みたいなのじゃなくて、もっと観念的なことを言ってくる。
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その週はすごく順調で、最後にデイヴィッドはこう言った。「このやり方でまたやってみよう」。
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