ジェフ・ベック、キース・ムーンを語る (3/17)

02 October 2016  |  Tags: Jeff Beck, Keith Moon

キース・ムーンの伝記「Dear Boy: the Life of Keith Moon」の著者が、原稿の元になったインタビューを幾つかウェブに掲げてて、その一つ。1996年とのこと。

→ Tony Fletcher's iJamming! | Jeff Beck on Keith Moon


  • ある時、スピークイージーの手洗いで、「モデルTを売ってもいい。興味あるか?」って聞いてきた。「かもな」って答えた。(フォードの) モデルTはホットロッド初心者向けの車だ。だけど、自分じゃ乗らないにしても、パーツを安く手に入れられるかなって思ったんだ。キースは待合せにだいたい15分くらい遅れてくるが、奴なら3日は待たされても仕方ない。それが、時間ちょうどに現れた。奇跡って言っていい。

  • どこに向かうのか、まるで判らなかった。長い一本道を走りながら、「来たことあるかな」とか考えてた。奴は道路の右側、つまり対向車線に (♦) 車を停めるんだ。「ヘリコプターなんかまで持ってる奴が、立ち小便かよ」、そう思ってたら (♦♦)、戻ってきた。

  • ともあれ、着いたのは奴のピラミッド・ハウス、「タラ」だった (♦♦♦)。広い芝生と杉の木立ちがあって、いいところだ。だが、車の話を何も切り出さない。「ここに連れてくる口実だったのか?」なんて思ってたら、女がうろちょろしてるじゃないか。たぶん奥さんと別居してた頃だろうと思う。どっかのジャズ・フェスティバルで見かけたことのある女だった。

  • キースは何だか殻に閉じこもってるみたいだった。いつになく優しかったが、誰もそばに寄せない、誰にも自分を見せない、何か考え込んでる、そんな感じだったんだ。


(♦) イギリスも左側通行なので。運転席から降りやすい側に停めたってことだろう。

(♦♦) たぶん、チップを出してでもどこかの店で手洗いを借りればいいのに、って意味。

(♦♦♦) 「風とともに去りぬ」から来た名前で、ここ↓に写真がある。

→ Ashen Lady - Hippie Style | Tara

話は違うけど、日本じゃ昔からポール・ロジャースまたはジョン・ポール・ジョーンズが言ったことになってる「ロック・ギタリストには2種類しかいない。ジェフ・ベックとそれ以外だ」って言葉、近頃は「けいおん!」の秋山 澪の言葉として、「There are only two kinds of rock guitarists: Jeff Beck and everyone else.」って英訳されて、イギリスも含めた海外に逆輸出されてるらしい。例えばこんな↓。

→ Twitter | Anime Picks, 17 May 2014
→ Anime Quotes | K-on

ちなみに、ムーンは本人曰く「キース・ムーン・タイプのドラマーじゃ世界一」なのだ (笑)。

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