ジェフ・ベック、キース・ムーンを語る (4/17)
キース・ムーンの伝記「Dear Boy: the Life of Keith Moon」の著者が、原稿の元になったインタビューを幾つかウェブに掲げてて、その一つ。1996年とのこと。
→ Tony Fletcher's iJamming! | Jeff Beck on Keith Moon
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車はどうしようもなくけったいな代物だった。本当にホットロッドのために呼ばれたのかどうかさえ判らなくなってきたくらいだ。ハンドルはチェーンで出来てるし、車輪のスポークは床面に突き刺さってる。ビーチボーイズのホットロッドの変てこバージョンだ。だけど、これじゃ走れないことは、どんな初心者でも判る。キースは「買う気がないなら、くれてやるよ」。俺は「エンジンとトランスミッションと風防くらいは使えるかもな」。「お前にやる」。「要らないよ」。床面には蛍光グリーンのカーペットが敷いてある。実際には、Jagoカー (イギリスで売られていた自動車のキット) だったんだ。「配達してやってもいい」。「あのな。この車、見れば見るほど、胸くそが悪くなってくる」。「そうか、じゃ、商談は不成立だな。飲もうか」。
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冷静に対応しようってしたつもりだが、その車を本当に動かせる可能性はゼロに近かった。奴はそれがどんな車なのか全く判ってなくて、ただ手放したかっただけなんだ。きっと付き合いの一環だったんだろうって思いたい。そういうのが、ライブやクラブでの気違い騒ぎから俺たちが逃れる唯一のチャンスだったんだ。
今日のおまけ (再掲。前はあんまり関係ないグレッグ・ハウねたの時だったので):
- R・ブラックモア、D・ギルモア、B・メイほか多数:「ジェフ・ベック、最高!」
- ジェフ・ベック:「ジョン・マクラフリンこそ、この世で最高のギタリストだ」
- ジョン・マクラフリン:「アラン・ホールズワースの技を盗もうと思って間近で見てたが、何をどうやってるのか、まるで掴めなかった」
- アラン・ホールズワース:「ほんとはギターじゃなくてサックスをやりたかったんだけどね」
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