ジェフ・ベック、キース・ムーンを語る (5/17)
『家でクローゼットを一つ一つ見せてくれると、どれを開けても、中からあらゆるガラクタが崩れ出てきて...』
キース・ムーンの伝記「Dear Boy: the Life of Keith Moon」の著者が、原稿の元になったインタビューを幾つかウェブに掲げてて、その一つ。1996年とのこと。
→ Tony Fletcher's iJamming! | Jeff Beck on Keith Moon
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夜になると、ジュークボックス・タイムの始まりだ。「やれやれ、一晩中、キースのレコードに付き合うことになるのか」、そんな気分だった。
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奴と俺と二人きりで、奴は家の回りを案内してくれたが、どこもかしこも犬のふんだらけだ。家でクローゼットを一つ一つ見せてくれると、どれを開けても、中からあらゆるガラクタが崩れ出てきて、しかも、それを奴はそのまま片付けない。まるで、映画監督が「アクション!」って言って、想像を絶するような、何もかもが崩壊していくシーンの撮影が始まる、そのまんまだった。
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奴はひどく孤独だったんじゃないかと思う。魅力的な彼女もいたのにな。そんなことをよく考える。家にまで招かれて、もっと仲良くなることもできたんじゃないかって、今は思うんだ。だが、当時は俺も同じくらい頭がおかしかったんで、無理だった。
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だが、俺たちはジュークボックスを通じて、仲良くなれたようなもんだ。つまり、1954年から56年くらいにいつもよく聴いてた音楽を通じてだ。それが「Beck's Bolero」になった。心の底から誇りに思ってる。(二人に) ジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズも加わってくれて、レッド・ツェッペリンの原型だ。
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