トニー・レヴィン、スティック・メンを語る (1/3)
インタビューとしては、2012/7/3 から 2012/7/19 まで紹介した『トニー・レヴィン、「Levin Torn White」を語る』の続き。「Innerviews」サイトの2012年1月の記事より。スティック・メン結成のいきさつとか、これからの予定とか、色々と語っている。
→ Innerviews: Tony Levin - Stick Shifts
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スコット・ショアーがプロデュースした「Stick Man」が、そもそもの始まりだ。いい音楽が作れたんでツアーに出たくなったが、スティックの多重録音なんで、一人じゃ無理だ。それで考えた。「アルバムでドラムスを叩いたパット・マステロットと、もう一人スティック奏者がいれば、ほとんどの曲はやれそうだな」。たまたま、マイケル・バーニエの素晴らしいスティックの演奏を聴いてて、近所に住んでたんで、バンドを組むことにしたんだ。
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最初は「Stick Man」の曲ばかりだったが、バンド自身の曲もどんどん作っていった。特にストラヴィンスキーの「Firebird (火の鳥)」の編曲が出来たのが大きかったな。幾つかの楽章を組み合わせて、3人でどこまで深く完璧にやれるか、頑張ったんだ。スティックも含めて、タッピングで弾く楽器が面白いのは、2つのパートを同時に弾けることだ。私自身はベースとギターを同時にやれるわけだし、マーカスも同じ。パットはアコースティック・ドラムスだけじゃなくて、エレクトリック・ドラムスでサンプリングやループをコントロールする。こんな音が欲しいんだけど自分じゃ出せないって時には、それをサンプルして彼に渡すんだよ。普通の楽器のトリオをずっと越えた演奏が出来る。
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