トニー・レヴィン、キング・クリムゾンを語る
インタビューとしては、2012/7/3 から 2012/7/19 まで紹介した『トニー・レヴィン、「Levin Torn White」を語る』の続き。「Innerviews」サイトの2012年1月の記事より。
→ Innerviews: Tony Levin - Stick Shifts
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私たちは皆、キング・クリムゾンをやりたいと思っている。ロバートは、今はその時ではない、って思ってるようだけれども。いつか彼がまたその気になってくれるのを、心から願ってるよ。私はいつも忙しくしてるし、音楽的には満足してて幸せだけど、キング・クリムゾンは別格なんだ。バンドの挑戦的な姿勢や他のメンバーの力量からずっと触発されてきたし、ああいう体験をもっと重ねたいんだ。
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「Scarcity of Miracles」は、聴くと、まるで誰か知らない人の音楽のように聴こえる。キング・クリムゾンの誰とも全く関係ないみたいに思えるんだ。「このベースは私にも弾けるな。曲にもうまく合ってるじゃないか」っていう感じだ。あのアルバムでの私の仕事が何かクリムゾンを思わせるとしたら、それはそれで構わないと思う。
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あのアルバムでは、ロバートから、こんなふうに弾いて欲しい、みたいなことは何も言われなかった。ただベースを頼まれただけだ。どの曲もほとんど出来上がっていて、送られてきた楽曲ファイルに合わせて自分がいいように弾いたら、「どうも有難う。気に入ったよ」。それだけだった (笑)。
「Scarcity of Miracles」は、知ってる人には今さら説明の必要もないだろうけど、キング・クリムゾン・プロジェクトの2011年のアルバムで、ジャッコ・ジャクジク、フリップ、メル・コリンズ、レヴィン、ギャヴィン・ハリスンのラインナップ。これを読む限りは、やる気なし的だった気配。
フリップの最近の心境は、2012/9/10「ロバート・フリップ、音楽からの引退を語る」にある通りなんだけど、ユニバーサル社との版権係争って何?、って声があるようだ。具体的には、「ユニバーサル社側は、キング・クリムゾンがかつて契約していたレーベルを取得した。フリップ側は、キング・クリムゾンの楽曲を販売したり配信したりする権利はユニバーサル社にはない、と主張している」ってことで、もう5年ももめてるらしい。
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